Cave de Oyaji

Chateauneuf-du-Pape
シャトーヌフ・デュ・パプ

巻頭言








葡萄の品種








ワイン造り


















現代の南ローヌ











ワインの特徴














作柄

南部ローヌのワイン

フランスローヌ地方北部ワインの代表的葡萄品種がシラー(Syrah)とヴィオニエ(Viognier)であった様にローヌ南部のワインにおける代表的品種はグルナッシュ(Grenache)であると言えよう。フランスにおけるワイン法(主に原産地統制名称=A.O.C)ではローヌ地方のワインにおける使用品種は20有余種が許容されているが、何と言ってもこのグルナッシュ種を主要品種として使用するワイナリー(ドメーヌ)がほとんどであるからだ。

と言っても、シラーのみで生産する事が多い北部ローヌとは異なりグルナッシュのみでワインを造る事は極めて稀で、たいがいの場合グルナッシュをベースにしてシラー、ムルヴェドル(Mourvedre)、サンソー(Cinsault)、クノワ-ズ(Counoise)、ピクプール(Picpoul)、といった品種を少量ブレンドする醸造家が実に多い。これは赤ワインの場合だけでなく白ワインの品種であるマルサンヌ(Marsanne)、ルーサンヌ(Roussanne)、クレレット(Clairette)などを配合する白ワインを造る場合もグルナッシュ・ブラン種が多く使われる。

この様に葡萄品種のブレンドの妙を発揮する手法はボルドー的なワイン造りのコンセプトに近いと言えるだろう。シャトーヌフ・デュ・パプの偉大な造り手であるシャトー・ド・ボーカステルのペラン氏も毎年微妙に配合比率を変えるのは有名だし、中にはグルナッシュ、シラー、ムルヴェドルをほぼ均等に配合し、その年の出来の良い品種を多めに使用する造り手も決して珍しくは無い。ポイヤックのピション・ラランドがカベルネ・ソーヴィニヨンの比率を年毎に変えるのと思想は同じである。

他方、ローヌ南部のワイン造りには伝統的な葡萄の配合比率も存在し、一般によく見かけるコート・デュ・ローヌなどはその多くの銘柄はたいていグルナッシュの比率が70%内外でワインの味のベースとしての役割を果たしている。シラーや他の品種はいわばワインの化粧に使われる訳で、例えばコート・デュ・ヴァントゥーやトリカスタンのテーブルワインの殆どがこの配合比率のワインである。以前は安ワインの代名詞であったこれらのローヌワインも醸造技術や葡萄の栽培における農法の改良と収穫量を抑制する事により生産ワインの品質は稀に見る向上を見せ、がっかりする様な粗悪なワインはなくなりつつある。それと共に消費も拡大の傾向を表して、年々この地域のワインの消費量は増加する傾向である。

以前は葡萄生産者の殆どが地元の協同組合を通じて自家生産のワインを出荷したり、或いは樽ごとネゴシアンと呼ばれる大規模なサプライヤーにワインを卸したりする事が多かったのがこの地域のワイン事情だったが、ワインの質の向上と共に生産者の名前を記して販売するドメーヌも多くなった。コート・デュ・ローヌ地区は南部ローヌを殆ど総称する原産地の名称だが、(古くから存在するシャトーヌフ・デュ・パプもこの地域の南部の一地域)現在ではジゴンダス、ヴァケラス、リラック、タヴェル等、徐々に独立するアペラシオンをA.O.C(原産地統制名称ワイン)表記でワインのラヴェルに表記出来るようになり、これからも増加する気配さえ見せるのはこの地域でのワインが店頭上で一般的になり、かつワイン愛好家に広く認知を受けてきているなによりの証拠であろう。

ローヌ河流域で造られるワインは赤を主体に白ワインも意外に生産量が多く、ロゼ、発泡性ワイン(ヴァン・ムスー)とバラエティに富み、飲む者を飽きさせない。フランス南部の大陸性気候の下で日中の寒暖の差が激しく、強い日中の太陽光が育む葡萄は良好な夏の気候と収穫時の気まぐれな霜や降雨に妨げられなければ果実味が豊かでくらくらする程のアルコール分を感じ取れる、正に我々に太陽の恵みを実感できるワインをもたらす。

コート・デュ・ローヌの赤ワインの一般的な特徴は滑らかな舌触りにふくよかな赤い果実、胡椒、枯れ木の香りで深い色調の赤色、壜詰されて2〜3年以内に飲むワインが殆どだが、秀逸な作柄のワインは時として20年以上の保存がきく。白はやはりふっくらとした質感のボディに南国の果物を連想させる香り、中にはハチミツ、熟した果実を想わせるものもある。少量の生産だが天然甘口ワイン(ヴァン・ド・ナチュレ)を造る地区も有る。

Rhone Sud



テロワール









ワイン












ドメーヌ




























































シャトーヌフ・デュ・パプ 

ローヌ河左岸域、アヴィニョン市周辺の広い地域がシャトーヌフ・デュ・パプと言われるアペラシオンである。畑の土壌をよく見ると白くて丸い石ころがごろごろとしていて非常な奇観を呈している。葡萄果が結実するのが地表面に近い為、これらの石ころに燦々と降りかかる南仏の太陽が輻射して果実の完熟に多大な影響を与えるのである。この偉大な太陽と土壌の恵みそのものがシャトーヌフ・デュ・パプのワインにおける最大の特徴である、と言っても過言ではない。ここでは実に多様な葡萄品種が栽培され、赤、白の使用品種は13種類を数える。中でもとりわけ重要で主要な品種は赤ワインではグルナッシュである。その他ブレンドされる品種ではシラー、ムルヴェドル、クノワーズ、カリニヤン、とあり、白ワイン用ではルーサンヌ、マルサンヌ、グルナッシュ・ブラン、ヴィオニエが中心である。

パプ(CNDP)のワインは古い時代から完熟した葡萄を発酵させ、大古樽(フードル)で樽熟させた醸造法が主流であった。自然の天候や土壌の特性に任せたこの古典的なワイン製法はパプのワインを堪能するには熟成の時間を必要とし、現代のワイン需要にはマッチしにくい面も出たのである。そこで多くのヴィニロン達は最新の醸造技術を取り入れ早くから楽しめるパプを造ろうと試みる。現在では全く同じシャトーやドメーヌから長期熟成型の(古典的)ワインと早飲みタイプのワインと両方造り出す所も多い。

シャトーヌフ・デュ・パプのワインにおける最大の特徴は多様な品種をブレンドしてその収穫年で表現出来る最高のワインを醸造する手法であろう。そして天候に恵まれた作柄の年にはしばしば傑出したCuvee(特醸ワイン)が特別に仕込まれる。近年では南部ローヌ地方において89、90、95、98〜01年、03〜07年がこの良好な作柄年として見られていて、この年代のワインはマニアの間で話題となっている。


深い味わいとふくらみ豊かなボディ、特徴的なスパイシーな香りを持つシャトーヌフ・デュ・パプのワインはマニアの心を捉えて離さないが、この地域の葡萄畑は約3200haである。これはコート・デュ・ローヌ南部全体45000haの広さの中では10%にも満たない地域だが、昔からこの地域のワインは南ローヌ出色のワインとして愛されてきた。

現在我々が国内で入手できるシャトーヌフ・デュ・パプの銘柄は一体どれ位の種類にのぼるか?は不明だが様々なメディアや情報で評判を勝ち得たワインは大概入手出来ると言っても良いだろう。もちろん未だ知られない当地の職人気質的なワインもこれから紹介されるかもしれないが、ここでは現在入手出来うるパプの銘柄を紹介する上で便宜的にランク付を試みた上で解説しよう。

(★はワインメーカーの水準ばかりでなく、希少性、常に話題性豊かなワインを提供するか、そして価格的な面を考慮して付けた)

★★★(CNDPを代表する造り手)
シャトー・ド・ボーカステル
シャトー・ラヤス
ドメーヌ・アンリ・ボノー

(この格付はあくまで私見なのでご注意いただきたい。そのメーカーが醸造し、市場にワインを送り出す場合の注目度の高さが主な相対的評価基準と言っても差し支えないだろう。その上で、希少性、常に話題性豊かなワインを提供し、ワインの価格的な面を考慮して比較的高額なワインになるものを右側に書き出した。)

・シャトー・ド・ボーカステル Ch.de Beaucastel

ボーカステルでは実にたいへん多くのワインのネゴシアンビジネスを手がけているが、70haの自社畑から造られるワインこそがその実力を如何なく発揮するワインである。クルセゾン(Courthezon)に所在し、フランソワとジャン・ピエールのペラン兄弟が総てのワイン生産に関わる。毎年生産されるシャトーヌフ・デュ・パプは赤、白ともマニアの注目を一身に集めるが、98年以降続くローヌ良作の話題でひときわクローズアップされてきた。赤はグルナッシュ30%ムルヴェドル30%、シラー10%、クノワーズ10%が伝統的な品種の配合比率で、その年の品種の出来不出来で若干この比率を変動させる事もある。白はルーサンヌ種80%でその他ブール・ブランやグルナッシュ・ブランが配合される。

シャトーヌフ・デュ・パプ (赤・白)の他にはクードレ・ド・ボーカステルというワインを生産する。これはコート・デュ・ローヌのAC表記だが、ワインそのものは使用品種等がCNDPと酷似して、これはいわゆるセカンド銘柄の存在である。実際は栽培する畑も異なるが道を隔てて隣接している個所で同一年度の作柄は常に密接な関連を示す。

最も重要な関心と興味を我々に常に与え続けるボーカステルのワインはオマージュ・ア・ジャッキー・ペラン Hommage a Jacques Perrin だろう。ペラン家で葡萄作柄の秀逸な年にのみ醸造する文字通りのスペシャル・キュヴェで、1989年から90、94、95、98、99、00、01、03、と少量だけ造られる。ロバート・パーカーJr氏がどの年のオマージュに100点を与えるか?などと言った話題も多いワインで、確かにローヌワインにおける一つの究極の姿を表すと言っても決して過言ではない。驚くべきはそのセパージュ比率で、殆どの年はムルヴェドル60%使用するのである!(98年だけはグルナッシュ60%)この特別なワインの構成が何を意味するかはきわめて興味深い。残念ながらこの銘柄は市場では高騰する傾向で一部の業者では70000円の高値が出ているほどである。

ボーカステルでは白ワインでもスペシャル・キュヴェを生産している。ルーサンヌ・ヴィエイユ・ヴィーニュ Roussanne Vieilles Vignes 樹齢80年以上のルーサンヌ100%で造られる白ワインで、ローヌの白にありがちな軽々しいボディなどは微塵も無く、どっしりとした重厚でなめらかな味わいは素晴らしい。やはり、オマージュ同様生産数が限られ(約5000本)入手はなかなか難しいのが現状である。

ボーカステルのワインについては自社のホームページがある。
http://www.beaucastel.com/

たいへん立派でワインの生産年度別のコメントも多く掲載されているのでこちらを参考にされたい。

ボーカステルのワインと並んでシャトー・ラヤス(Ch.Rayas)とアンリ・ボノー(Dom.Henri Bonneau)を取り上げたが、これは希少性といった意味合いが強い。ワインそのものも強烈な個性の味わいだが、シャトーヌフ・デュ・パプのワインはどれも高価で古いヴィンテージを探す事は困難なシロモノである。

シャトー・ラヤス Chateau Rayas

ラヤスのワインでは通常では

・シャトーヌフ・デュ・パプ
・ピニャン CNDP 
2種あるがこのピニャン(Pignan)はラヤスではセカンド的存在のワインとして捉えられている。平素「ラヤス」と言うのはこの場合ファーストのCNDPで、「ピニャン」 と呼んで分けられているのだ。ついでに述べればフォンサレットと言う銘柄はACの分類ではコート・デュ・ローヌでこれも通常のキュベと「キュベ・シラー」というシラー100%のワインと2種ある。白ワインではルーサンヌやマルサンヌをブレンドするCNDPやコート・デュ・ローヌを造るがこちらの方の評価はそれほどでもない。

ラヤスと言えば1997年に物故した名物親爺ジャッキー・レイノーが余りに有名人である。先々代から変人で知られる全く独自のスタイルのワインを仕込み続けるシャトーで、パプで栽培される多くの葡萄品種をブレンドする手法では無く、グルナッシュを限りなく100%に近づける配合で樽詰の後、エルヴァージュ(ワインのしつけ)に魔術的な手法を見せる。シラー100%のキュベも造るからこれはシングルヴィンヤードと言って差し支えないだろう。現在は甥のエマニュエル氏が先代の遺徳を引き継ぎワインの品質を保ち続けている。

当たり年のラヤスはこの世のものとは思えない逸品で、近年では89、90VTがそうだが、沸き立つ香り、深いガーネット色の色調、ビロードの様な口当たり、いつまでも続きそうな心地よい余韻等、礼賛するには言葉が見つからない程である。最近一部のマニアの間では、後継者のエマニュエル・レイノー氏の手腕に疑問を投げかける向きが多いが実際に彼の手がけたワイン(1997年以降)の評価は定まってはいない。適度な状態で試す事の出来るまでワインが壜熟していない為だが、彼がずっと以前からワインを造り続けているヴァケラス地区シャトー・デ・トゥールの上質なキュベを飲めば洗練された技法の持ち主である事は判別できよう。

シャトー・ラヤスの所有する畑は深い森と点在する沼とに囲まれた(いわゆるガリーグ地帯)地域で独特のミクロクリマ(極小性気候)を有する。しかし土壌の表面はボーカステルなどに代表される石灰質の大きな石に覆われている訳ではない。きめの細かな砂岩質の土と多少の白石を含むものでここらへんにラヤスのワインの味わいの秘密がありそうである。



アンリ・ボノー

このワインにこの就いてはその信奉者として自他ともに認識されるロバート・パーカーJr氏の精細なコメントをご覧になる方が宜しい。このワインを市場で見かける事は極めて稀だし、一般的に高額なワインとなっている。

CNDP レゼルヴ・デ・セレスタン
CNDP マリー・ブーリエ(セカンド的存在)
がラインナップだが、単なるヌフパプとしてリリースされるワインも存在する。樽熟成から壜詰されるまで非常な時間と労力をかける造り手として知られるが、通常キュベで現在市場に出まわっているヴィンテージは93、96年98,00ものである。ファースト格のセレステン、セカンド的なマリーブーリエはほんの稀に市場に現れる。価格としてはセレステンで30,000円以上、マリーブーリエで24,000円以上が相場である。

ボノーのパプは極めてブルゴーニュ的な味わいが強く、葡萄のエキスとフィネスが特徴的なワインであるから多くのブルゴーニュファンからも好まれる内容を持つ。むろん適度な熟成を待って飲む方が良い。

尚、アンリ・ボノー家ではノン・ヴィンテージの“ルーリエ”と称するテーブルワインを出すがこれはシャトーヌフ・デュ・パプの畑で収穫された余剰の葡萄を用いて瓶詰めされている銘柄。



Chateauneuf-du-Pape






























★★★

Ch.de Beaucastel
Ch.Rayas
Dom.Henri Bonneau








Ch.de Beaucastel


















Hommage a Jacques Perrin










Roussanne VieillesVignes

















Chateau Rayas





Pignan





























Dom.Henri Bonneau

Reserve des Celestins
Marie Beurrier









★★(CNDPの個性的なワインを常に送り出す造り手)

ドメーヌ・ド・ボールナール         ボスケ・デ・パプ
レ・カイユー                     ドメーヌ・ロジェ・サボン
ドメーヌ・デュ・カイユー           シャトー・ド・ラ・ガルディーヌ
シャトー・ラ・ネルト               シャルヴァン
ドメーヌ・ド・ラ・ジャナス           ドメーヌ・ド・ラ・モルドレ
ボワ・ド・ブルサン         ピエール・ユッセリオ



以上のメーカーはシャトーヌフ・デュ・パプの銘柄で毎年ワインを生産するが、時として葡萄の作柄状況が良好な年に特別に醸造する(Cuvee)ワインを送り出す。ローヌワインファンがこぞって狙う銘柄ばかりで多くの場合生産本数が少ない為にしばしば高騰する場合が多い。一般的にこれらのCuveeは樹齢の古いいわゆるヴィエイユ・ヴィーニュ(Vieilles Vignes)のワインで、その場合仕込みに関しても新樽率を上げるとか樽熟期間を長くする手法を採るドメーヌが多く、ヌフパプ生産者にとって文字通り個性的なワインのエッセンスを具現する作風である。

これらの特徴ある様々なワインメーカーを使用品種の構成比から2つに大別する事が可能だ。
・グルナッシュ主体でワインをブレンドするドメーヌ(シャトー)

・グルナッシュの配合を抑えてその他のムルヴェドル、シラー又はカリニヤン、クノワーズ等許容される品種を50%以上配合するドメーヌ

今日ではグルナッシュ100%のヌフパプも現れているからこの区分はおおまかなものだが、ワインの特徴は「グルナッシュ派」と「ブレンド派」の二つに言い表せよう。実は造り手の方でもこの違いは結構意識されているらしい。このワインの構成要素の違いはヌフパプの個性の相違を見出す場合には意外な影響があると思われる。以下、この事を念頭に置いて各々ドメーヌのワインでの特醸ものを中心に述べる事にしよう。


★★

Dom.de Beaurenard
Dom,Bois de Boursan
Le Bosquet des Pape

Les Cailloux
G.A.E.C Charvin
Dom.du Caillou

Ch.de la Gardine
Dom.de la Janasse
Ch.la Nerthe

Dom.du Pagau
Dom.Roges Sabon
Dom.de la Mordoree
Pierre Usseglio

Dom.de Beaurenard ドメーヌ・ド・ボールナール

非常に古い歴史を持つドメーヌだが、ワイン造りの思想は常に新しい試みを取り入れる事を怠らない。通常のCNDP銘柄でも当たり年のワインは非常に美味しい。ここのご自慢の銘柄は

Cuvee Boisrenard キュベ・ボワルナール

樹齢80年前後のグルナッシュを70%使用し、新樽率20%で造る。1998年のキュベは注目でおそらく飲み頃までは5年以上かかるだろうが、入手するのに躊躇はいらないだろう。


Cuvee Boisrenard

Dom.Bois de Boursan ドメーヌ・ボワ・ド・ブルサン

ボワ・ド・ブルサンの当主ジャン-ポール・ヴェルシノは近年最も頭角を現したシャトーヌフの生産者の一人である。未だ40代と若いがワイン醸造の腕前は折り紙付きで、レギュラー・キュベでも低収量(28ヘクトリットル)で妥協の無い姿勢は好感が持てよう。樹齢6040年のグルナッシュ種をベース(65%)にシラー15%ムルヴェドルその他の品種をブレンドする。一ヶ月弱の醸造期間を経てフードル(大樽)で20ヶ月熟成の後、ノン・フィルター、ノン・コラージュで瓶詰めしている。
これだけでも素晴しいワインだが、樹齢90年以上の古木の葡萄を使用する“Cuvee des Felix”もリリースしている。こちらは品種毎にボルドー産の小樽で15ヶ月熟成の後アッサンブラージュされ瓶詰めした後6ヶ月熟成。

ボワ・ド・ブルサンのスタイルは今や古典的な味わいと言えるのかもしれない。しかし本来当地で最も好まれたワインのスタイルを踏襲しているとも言えるのではないだろうか。ジャン・ポール自身、「何年経っても飲む事の出来るワインを目指す」と公言している。

現代のシャトーヌフのワインで最もカルテ・プリな銘柄と推薦するのがボワ・ド・ブルサンである。事実、2004年作柄のシャトーヌフ・デュ・パプのスタンダード銘柄では最もコストパフォーマンスに秀でたワインとHP上で何度も公言した事も付け加えておこう。



Dom,Bois de Boursan








Cuvee des Felix






Bosquet des Papes ボスケ・デ・パプ

モーリス・ボワロン家のこの銘柄は生産量も多いが、決して手を抜かない造りはたいしたもので、やはりここもグルナッシュを多く使う「グルナッシュ派」である。とは言ってもその他の品種も30%は配合する。
Cuvee Chantemerle Vieilles Vignes キュベ・サントネールV.V
は樹齢90年のグルナッシュを使用するそうで、これも是非、ボールナールのCuveeと比較してみたいものである。


Les Cailloux レ・カイユー

このドメーヌの名前は後述するDom.du Caillouと間違え易く私もいつも銘柄表記で間違う(^^; こちらはヌフパプ地区では若手醸造家の第一人者と誉高いAndre Brunel氏のドメーヌで通常キュベでさえコスト・パフォーマンスの高い飲んで楽しくなるワインである。ここもグルナッシュが70%以上の配合だが、この造り手は本当に優れた作柄の年にだけ
Cuvee Centenaire という文字通り樹齢100年のグルナッシュからワインを仕込む。アドヴォケイト誌上でもパーカーJr氏がこのワイン(98年もの)に最高点を附してマニア垂涎のワインとなってしまった感がある。



Dom.du Caillou ドメーヌ・デュ・カイユー

こちらの方はスペルの末尾に“χ”が付かないですね。この造り手はロワール出身のヴァシュロン家がパプの地に移ってワインを造り続ける。通常キュベではグルナッシュを80%使う「グルナッシュ派」だが、特別なワインである
Reserve Le Clos du Caillou  レゼルヴ・ル・クロ・デュ・カイユーではグルナッシュの構成比は50%でムルヴェドルを40%使用することが際立つ相違であろう。このワインはレギュラーのCNDPと全く異なる大変肉付きのよい骨太のワインで飲む者を圧倒する力がある。

2006年リリースよりクロ・デュ・カイユーではシャトーヌフ・デュ・パプ銘柄のラインナップを変更した。従来のスタンダード銘柄はLes Quartz(レ・クワルツ)となり、その他にLes Safres(レ・サフラ)と命名されたグルナッシュ100%のワインがラインナップされている。


Bosquet des Papes


Cuvee Chantemerle
Vieilles Vignes







Brunel Les Cailloux








Cuvee Centenaire





Dom.du Caillou




Reserve Le Clos du
Caillou 



Les Quartz

Les Safres




















G.A.E.C Charvin   シャルヴァン

ロバート・パーカーも絶賛して止まないローラン・シャルヴァンのヌフパプは近年まで国内では入手する事は困難であった。最近懇意のインポーターが若干量のワインを輸入するようになって今回当店でも販売する事が出来た訳である。シャルヴァンのリリースする銘柄はこれのみでスペシャルキュベは存在しない。

彼の葡萄畑はラヤスに隣接するアペラシオンの北部、ワインも典型的なグルナッシュ派の古典的な造り(80%以上グルナッシュ)で飲み頃を迎えるには多少熟成期間も必要だが、シャルヴァンでは醸造過程にフードル(大樽)を使用せず、コンクリートタンクで醗酵、熟成させ無濾過無清澄で瓶詰めしている。




Chateau de la Gardine シャトー・ド・ラ・ガルディーヌ

このガストン・ブリュネル家のワインは若い内はよくボルドーのワインに比較される。それはグルナッシュ主体のワインを新樽100%で異例の長期間(18ヶ月)熟成させる為、タニックな風味がボルドー的と論評されるのである。それは壜詰されても充分な壜熟期間を必要とする事を意味するもので、ことに
Cuvee des Generation キュベ・デ・ジェネラシヨン等の最上ワインはことさら保存に気を遣わなければならないワインだ。このワインが最良の飲み頃を得て試されればヌフパプの一つの典型を味わう事ができよう。


Chateau la Nerthe  シャトー・ラ・ネルト

このシャトーの歴史は極めて古く現在の古城も1760年に創建されたがワイン生産者として文献上確認できる記述が見えるのは1560年の記録でまさしく「教皇様のワイン」として栄華の歴史を辿ったワインである。そしてこのシャトーを是非語らなければならない理由が二つある。

・アッサンブラージュ(ワインのブレンド)手法の草分け
19世紀後半このネルトの所有者の一人であったジョセフ・デュコ氏は当時、多くのシャトー・ヌフ・デュ・パプ地区の人々がワイン醸造でアルコール度数の強いグルナッシュ種を生産する事に重点をおいていた傾向に警鐘を鳴らし続け、むしろグルナッシュの配合比率を20%程度に抑制して他の品種を多くブレンドするワインの製法を唱えていたのである。この独特のアッサンブラージュの手法は内外の高い評価を勝ち得て遂にはシャトーヌフ・デュ・パプの原産地統制規制における使用指定品種に13種もの多くの葡萄品種が記載されたのだが、これは彼の功績抜きではあり得なかった話であった。

デュコ氏は19世紀末のこの時期驚くべき事にグルナッシュを20%以内に抑え、ムルヴェドルやシラー種といったワイン本来のボディを構成する品種を40%、クノワーズやピクプールといった非常に特徴的なプケを持つ南仏固有種を20%以上も配合したのである。この驚愕の葡萄配合比率は現在でも名高いローヌの生産者の多くが継承し発展させているが、彼らも又、デュコ氏の功績の恩恵に浴している、と言っても過言では無いだろう。

シャトー・ラ・ネルトは1985年から所有者が変わり、それまで荒廃していたシャトーを新しく蘇えらせたのは名人の誉れ高い、アラン・デュガである。彼はワインマネージメントの責任者として各部門で辣腕をふるい、特に葡萄畑の改植と伝統的なネルトの醸造法を復活させて一躍名門復活のワインを世に送り出す。現在でこそ、グルナッシュの作付け面積は最も多いが、近来の傑作キュベ・カデット98ではグルナッシュ39%、ムルヴェドル37%シラー24%という配合比率でこれを新樽率80%の小樽(これは特筆すべき事実)で熟成させた。

ネルトのワインは適度の熟成を待てば非常に洗練された細やかな味わいを楽しめる。ふくらみと柔和さとが同居するバランスに優れるワインである。
CNDP Cuvee des Cadettes

CNDP Cuvee Clos de Beauvenirs(白)


Pierre Usseglio ピエール・ユッセリオ

近年頭角を現して来ているシャトーヌフの生産者と言えば第一にこのピエール・ユッセリオではないだろうか。1998年から兄弟(ピエールとティエリー)で家督を相続してワイン生産を行っているが、ワインのスタイルは日々の葡萄育成から醸造の際の手法までビオを駆使するが極めてトラディッショナルな醸造法を用いる。彼らはおよそ20ha余りの耕作地を所有するが皆条件の良い箇所で葡萄の樹齢も古い。
毎年パーカーポイントでは95点以上を獲得する



        現在、続きの文章を作成しています。

Dom.de la Janasseドメーヌ・ド・ラ・ジャナス



Dom.de la Mordoreeドメーヌ・ド・ラ・モルドレ


G.A.E.C Charvin
















Chateau de la Gardine







Cuvee des Generation




Chateau la Nerthe 



































Cuvee des Cadettes

Cuvee Clos de

Beauvenirs



Pierre Usseglio


Mon Aieul


Reserve 2 Freres









★(CNDPでも注目すべき造り手)

ドメーヌ・ラ・バローシュ
ドメーヌ・シャンテ・ペルドリ    シャプティエ

ドメーヌ・デ・クリフ・ドール     ドメーヌ・フォン・ド・ミシェル

シャトー・フォルティア          ドメーヌ・デュ・グラン・ティネル

ギガル                 ドメーヌ・ド・マルクー

ドメーヌ・デュ・モン・オリヴェ   ドメーヌ・ポール・オタール

クロ・デュ・パプ           ドメーヌ・デュ・ペール・カボッシュ

ドメーヌ・デュ・ペール・パプ    タルデュー・ローラン

ドメーヌ・デュ・ペゴ         レイモン・ユセリオ

ル・ヴュー・ドンジョン        ヴュー・テレグラフ

ドメーヌ・ラ・ヴィエール・ジュリエンヌ
ドメーヌ・グラン・ヴェニュール











Clos des Papes  クロ・デ・パプ(ポール・エヴリル)

名手Paul Avril が丹精込めて造るワインは300年の歴史を誇るヌフパプでも名家の誉れ高い長期熟成型の典型とも言えるワイン。このドメーヌはヌフパプでもシラー種の比率が少なく(10%以下)ムルヴェドルの配合が毎年多い(30%くらい)これが肉厚なボディを構成し、長い熟成にも耐えるワイン造りを可能にするのである。熟成すればやや内向的な果実味と、上品なアロマが味わいに素晴らしいバランスを演出してくれる。又、しっとりとした余韻は英国のローヌファンに愛好家が多いという。


Dom.du Pere Papes (ドメーヌ・デュ・ペール・パプ)

ペール・パプの造る通常のキュベ(CNDP銘柄)は早飲みスタイルのローヌだが、ここのご自慢“La Crau de Ma Mere”という銘柄は素晴らしい。非常に深い色合いと厚みのあるボディ、複雑なアロマは典型的なヌフパプのフルボディのワインで有る事を示すもの。特に伝説的な1998年作柄のグルナッシュ種の完熟度を知る良い手本として気軽な価格で購入出来る。

M.Chapoutier (ミシェル・シャプティエ)

ローヌのネゴシアン御三家の一つに数えられるシャプティエはローヌのワイン造りを考えれば異端児である。彼がシャトーヌフ・デュ・パプ銘柄で出すワインは“Barbe-Rac”“La Bernardine”とあり、(近年“Croix de  bois”がリリースされた)これらは皆グルナッシュ種の単一品種から造られるワインである。バルブ‐ラクは樹齢90年以上の葡萄だそうでマニアにも著名な銘柄。ある意味で常識破りなシャプティエのヌフパプは常に注目の的となっているが、味わいそのものは葡萄の持つ可能性を極限まで引き出そうという方向である事には間違いない。


Dom.Font de Michelle(ドメーヌ・フォン・ド・ミシェル)


この銘柄もパーカーJr氏らが激賞するワインで、特にグルナッシュ種主体の“Cuvee Etienne Gonnet”が有名。若干ワインにスパイシーさとインキーな特徴が強調されるのはこのドメーヌの畑がヌフパプ南側に位置する為であろうか?栽培の条件である土壌質の相違を連想させる。


Dom.Paul Autard(ドメーヌ・ポール・オタール)


1998年のグルナッシュの作柄が素晴らしかった事はたびたびお伝えしたが、このドメーヌのワインも例外ではない。通常のヌフパプも非常に濃い色調で果実味豊かなワインだが、特醸ものの“La Cote Ronde”では一層の充実したボディを堪能できるだろう。リキュールのようなアロマと豊かなタンニンは15年先でも飲む事が可能だ、と暗示している。

(以降の記事は作成中です)

★無しの造り手は記述しません。

Dom.la Barroche
Dom.Chante Perdrix

M.Chapoutier
Dom.des Cliefs d'Or
Dom.Font de Michelle
Ch.Fortia
Dom.du Grand Tinel
E.Guigal
Dom.de Marcoux
Dom.du Mont Oliver
Dom.Paul Autard
Clos des Papes
Dom.du Pere Caboche

Dom.du Pere Papes

Tardieu Laurent

Raymond Usseglio

Le Vieux Donjon

Vieux Telegraphe

Dom.de la Vieille

Julienne













Dom.du Pere Papes

La Crau de Ma Mere

M.Chapoutier 

Barbe-Rac

La Bernardine

Croix de bois


Dom.Font de Michelle

Cuvee Etienne Gonnet


Dom.Paul Autard


La Cote Ronde

2001年作成
2010年改訂
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