Cave de Oyaji

 

ローヌワイン案内

 

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コート・ロティ

 

「最も高価なローヌワイン」の代名詞を冠せられた地域(アペラシオン)でローヌ河沿いの蛇行する川岸の右岸域が急斜面で南向きである事が此処のワインの品質において寄与する部分が多い。Vienneの対岸、Ampuisの町を中心とした200haばかりの地域である。ワインは深い色合いと特徴的なプケ、それも胡椒やなめし皮のするもので濃厚かつ長命、時に熟成期間を長大に必要とする。ブルゴーニュの名だたるワインにひけをとらぬ程のタンニンと酸を持つ。使用品種はシラー種だがAC法では15%くらいまでヴィオニエ種(白)を混醸しても良い事になっている。これは一般的に若いシラーの苗木からのワインには多い比率でブレンドする傾向もあるようだ。Guigal、Chapoutierなど樹齢の古いシラーを所有する造り手は稀にシラー100%のワインを醸造する。畑も著名なものではAmpuisの背後の急斜面、Cote BruneとCote Blondeがとりわけ名高い。あまりに急な段々畑の為、ゴブレット仕立でなく支柱を円錐状に立てて葡萄を栽培し積み下ろしにはウインチを使用するほどで日当たりは抜群。Cote Rotie(丸焦げの丘)の由来もここから来ている。此処でおおよそ20軒くらいの地元ドメーヌがワインを醸造している。

 

最近では人気のコート・ロティ銘柄といえばGuigal、 Chapoutierなどに集中しているかの様である。その中でもマニア垂涎のワインと言えばやはり単一区画のコート・ロティを挙げる事ができよう。ギガルでは作付面積は総て合わせても4haに満たない。しかも樽熟期間は48ヶ月と常軌を逸するほどの手のかけようである。{近年(98年)からギガルはCh.d'Ampuisという銘柄をリリースしたが(VTは95から)これはブロンドとブリュヌ双方に分かれた区画の最も樹齢の古いシラーを混醸して36ヶ月の樽熟を経て出荷されるワインである。}

 

Dom.Vidal-Fleuryのla Chatillonneはこのドメーヌが1985年にギガル社に買収される以前から名品として知られる(Bronde)し、Rene RostangもLandonneとViaillereに70年以上の樹齢の葡萄を所有し、Cote de Blonde銘柄で非常に優しいスタイルのワインを出す。このコート・ロティは英国でも人気が高くRobert JasminやJamet,コンドリリューのGeorge Vernay,ブリュヌ側の造り手としてはEmile Champet,、Gilles Barge の特醸ものに人気がある。しかしいずれにしてもその生産量はごく僅かで(なんたって個人所有の広さはせいぜい一区画1〜0,5ha)なかなか入手は難しいし高価なワインが多い。

 

単一畑のロティを中心に述べてきたが、その他いわゆるAC表示のワインも優れた品質のものも多い。例えばGuigal,Chapoutier,Paul-Jaoulet Aine等ではきちんとしたワインを毎年送り出し安心できる。問題はローヌに本拠を置くネゴシアンが自社畑を所有せず、ワイン又は葡萄を購入して壜詰する場合で(この場合、南ローヌに所在する会社の場合が多い)避けた方が無難である。何故か。

このアペラシオンの特長はひとえにウインチを使用する急斜面の段々畑から造られるワインにあるのだが、近年では他の平地に栽培される葡萄もCote Rotie のクリュ内というだけで仕込まれてしまうからだ。いわばAC基準の抜け道だが市場で高額取引されるとあってこんな事もまかり通っている。

 

 

ワイン銘柄

Cote Rotie

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Cote Rotie

Guigal

La Landonne  (Brune)

La Turque   (Brune)

La Mouline   (Blonde)

Ch.d'Ampuis

 

Chapoutier

La Mordoree  (Blonde)

 

 

 

  Rene Rostang

Cuvee Classique

La Landonne

 

  Robert Jasmin

  Jean-Luc Jamet

  Emile Champet

  Gilles Barge

Cuvee de Pulessy

 

 

 

 

Paul-Jaoulet Aine

Guigal

Brune et Blond 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コンドリュー

 

ローヌ河右岸、コート・ロティ地区南側地続きの一帯がコンドリュー地区。土壌は花崗岩質の急斜面で日当たりが良い35ha程度の広さの畑でChavanay,Limony等5ヶ村にわたって分散されて開墾されている。この中に独立したAC(アペラシン)を持つシャトー・グリエ(Ch.Grillet)も存在するがこれは当地区のほぼ真中に位置する。(3,5ha)

コンドリューの葡萄品種はヴィオニエのみだから当然白ワインだけである。栽培の困難な葡萄だそうだが、適度な熟成期間を待って飲めば豊潤で複雑なアロマを持つ類稀なワインとなる。青い果実、ハチミツ未熟な桃、アプリコット、白胡椒などと表現される香りはフランスの白ワインでも全く独特なものである。その生産量はhaあたりの収穫量から30hlのAC法規制を超える事はまず考えられず、ワインの持つ性格の長熟、難しい栽培、シビアな飲み頃などの条件と生産の希少性からコンドリューワインの価格を押し上げているのである。

又、当地に所在するドメーヌ(醸造農家)は多くの場合、赤ワインも造るがこれはシラー種が殆どだから表記はサン・ジョセフ(Saint-Joseph)となる。

 

シャトー・グリエ

Ch.Grilletは以前にはフランスで最も小さな地域のアペラシオンだったが、第二次大戦後開植が進んで3,5haとなった。(現在ではLa Romanne(0,8ha)が最小のクリュである。)Neyret-Gachet家の単独所有で現在はAndre-Canetがワインの名声に恥じないワインを送り出す。ワインは最低でも5年セラーで寝かせて10年以内に飲みたい。早い内はこのワインの真価は露程も見せないのだ。

(コンドリュー)

各ドメーヌが所有する畑は分散されて作付面積の小さな所が多い。注目すべきは単独畑、それもヴィオニエの樹齢が古いもので多くの場合“Cuvee”として出荷されるが、それらはシャトー・グリエにも遜色ないワインである。以下、素晴らしいコンドリューを造るドメーヌ及び銘柄を挙げてみよう。

Georges Vernay / Coteau du Vernon

Pierre Dumazet / Cuvee La Mayriade

(上記2種は樹齢70年以上)

Yves Cuilleron / Les Chaillets

Philippe Faurie / La Berne

Guigal / La Doriane   

(この3種も樹齢50年以上)

いずれも数年を待って飲めばコンドリューワインの素晴らしさを実感できるだろうし、“Coteau du Chery”の銘柄で知られるコンドリューもAndre Perret, Yves Gangloff, Robert Niero で造られるがどれも素晴らしいパフォーマンスを見せる。

A.C Condorieu表示のワイン達でも

du Chene 、du Monteillet, 等で早飲みの効く秀逸なコンドリューを造る。ネゴシアンもののワインだがPaul-Jaboulet Aine , Guigal、Chapoutier, Deles はレベル以上のワインを出す。殊に、ドラ・フレールは“Clos Boucher”という銘柄が素晴らしい。実際には数多くのネゴシアンや他の地域に住まいする醸造家が多くコンドリューに自社畑を所有するが凡庸なワインも多い。その多くは早飲みを強要するような造りである。

近年、頭角を表しているのが90年代初頭にコンドリューに居を移したFrancois Villard でChavaneyを拠点に数箇所の畑を所有し、各々の銘柄を冠したワインをリリースする。12ヶ月の樽熟を経て出されるワインは長熟で出色の味わい。最近ではファンの支持も定着して人気が出てきた。又、コンドリューの醸造家は時としてヴィオニエから“Vendange Tardive”を造る。いわゆるレイト・ハーヴェスト(遅摘)や貴腐ワインの類でデザート・ワイン(甘口)だが、知られる銘柄では右に列記する造り手などが著名。いずれも加糖して(許容される範囲)いるワインだが全く不自然な味わいで無く、ヴィオニエの風味を損なわない逸品として知られる。

コンドリューワインではその飲み頃が最大の問題点である。その素晴らしいパフォーマンスを実感するには若くては全く物足りない深みの無いワインと感じるだろうし、ピークを過ぎればたちまちボディが痩せ細って行く性格のワインだからだ。

もちろんワインを提供する側(酒屋だね)にも案内の欠如という問題があるが、コンドリューワイン自体がレアもの視されているから仕方が無いかもしれない。私が経験する所おおよそ2種類の性格に分けられる。

・早飲み可能な銘柄。

これは約8割強のA.Cコンドリュー表示のワインに言える事で特醸もののワインを除けば出荷して2〜3年以内に飲むワインが実に多い。しかし、著名なコンドリューの造り手ではたとえジェネリックものでも10年程度は真価を損なわないからその見分けは販売する側の案内を待つばかりだ。

・ある程度熟成を待たなければ意味の無いワイン。

「なんだ、ブルゴーニュやボルドーと同じじゃないか」と思われる方も多いだろう。しかしコンドリューではこの熟成を待つべきワインの意味は大きい。シャトー・グリエもそうであるように、5年程度の壜熟を経ると劇的に変化、開花するコンドリューワインの事である。基より微妙な味わいを特徴とするコンドリューがそのボディを一段と逞しく野太く骨格のしっかりとしたスタイルとなって飲む者を魅了するのだ。この劇的開花を期待させてくれるのが前述のヴェルネィ、デュマゼのキュベ(Cuvee)である。何よりヴィエイユ・ヴィーニュに相当する古木のヴィオニエから造られるワインだからこその味わい。私がこの2家をコンドリューの双璧と呼ぶ所以に他ならない。

一般的にコンドリューのワインは高価だが、ネゴシアンものでも3,000円以上。特醸ものや単一畑のワインになると8〜9000円位。シャトー・グリエでも最近では10000円を下回る価格で流通するから上限はこのあたりであろう。ギガルのドリアーヌが時に13000円で販売されたりするがこれはいかにも高い。1994年がファースト・リリースのこの銘柄は評価さえも定まってはいないのだ。(想定価格は新年度産)

しかし、購入価格以前にあまりに入手困難なワインでもあるのも事実でブルゴーニュやローヌ南部のワインの様な比較も難しいのが現状である。

 

Condorieu

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Chateau Grillet

 

 

 

 

 

 

 

Condorieu

 

 

  Georges Vernay

Coteau du Vernon

  Pierre Dumazet

Cuvee La Mayriade

  Yves Cuilleron

Les Chaillets

  Phillippe Faurie

La Berne

  Guigal

La Doriane

 

Coteau du Chery

Andre Perret

  Yves Gangloff

  Robert Niero

 

  Dom.du Chene

  Dom. du Monteillet

  Deles F&S

Clos Boucher

 

 

 

 Francois Villard

 

 

 

Vandange Tardive

 

Yves Cuilleron

Ayguets

Francois Villard Quintessence

Yves Gangloff Vendange Tardive

Andre Perret

Vendange d'Automne

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サン・ジョセフ

 

ローヌワインの葡萄畑は南北に連なるローヌ河畔に展開するが、コート・ロティ、コンドリュー、サン・ジョセフ、コルナス、サン・ペレと右岸域に連続する。この中でもサン・ジョセフ地区は南北約50Kmになんなんとする流域の広大な地区で栽培面積はおよそ830ha。(実はクローズ・エルミタージュ地区が最大規模の1000ha)その範囲はトゥルノン(Tournon)にまで広がり、ワインは最もポピュラーな北ローヌのワインの一つとして知られる。花崗岩質の斜面に赤ワイン用のシラー種、白ワイン用のマルサンヌやルーサンヌを栽培しているがこれは全体の生産量の約1割にすぎない。広い地域だから同じサン・ジョセフ表記のワインでも日照や微少性気候(ミクロクリマ)の関係でワインの出来がだいぶ異なってくる。中でも優れた畑が所在するのはトゥルノン周辺の南面する急傾斜地で、ここからは出色のワインが産出される事で知られている。又、北部コンドリュー地区の名だたる生産者は独自にシラー種を栽培してサン・ジョセフのワインとして出荷するが、この中にも類稀な逸品が多い。従って、この地区では北部生産者のワインの特徴と南部トゥルノン周辺の生産者のグループにおけるワインとに大別する事が出来る。

 

サン・ジョセフのワインは90%がシラー種のみの赤ワインであるが、その特徴はコート・ロティやエルミタージュよりも軽やかで果実味の多い親しむべきワイン。価格も手頃で若干の熟成を待って飲めば驚く程のパフォーマンスを示す。しかし、南仏ワイン一般に言える事だがワインの生産者を慎重に選ぶべきで、がっかりするようなワインも又多いのである。

白ワインでは前述の様にマルサンヌ、ルーサンヌ種でコクのあるジャスミンや白い花を連想するプケを持つ特徴あるワインを生産する。2種のブレンドまた単一種100%のワインもあり、それぞれ個性的な趣のワイン。しかし生産量も少なく日本で見かける事は稀である。

 

ここでは北部のコンドリュー地区の生産者が手がけるサン・ジョセフと南部トゥルノン周辺の生産者に類別し生産者別に解説してみよう。主にしてこの地区では殆どの銘柄は地区指定(A.C)のワインだ。生産者がとりわけ特別なワインとして生産する(Cuvee)も若干だが存在するのが銘柄の多くは畑名や樹齢を違いで選別する名前を用いる事が多い。

 

【サン・ジョセフ北部】

 

Domaine Yves Cuilleron (イヴ・キュイレロン)

このドメーヌは次に述べるアンドレ・ペレと共にサン・ジョセフのワインでは輝ける存在と言えるだろう。いずれもVerlieu村に在する。

Saint-Joseph Les Pierres Seches  

これはベーシックなサン・ジョセフ.。 l'Amarybelle はさらに樹齢の古いシラーによるワイン。Les Serinesは60年もののシラーを新樽で醸すワイン。

此処のSaint-Josephの白は特徴がある。すなわち“Lyseras”はマルサンヌ100%で造られ、“Coteau Saint-Pierre”はルーサンヌ100%の白で当地の特徴あるスタイルが満喫できる。どちらもバレルフォーメンテーションでは古典的ともいえる手法を採り、セパージュの特性を知るにはこの上ない教材だろう。“Lombard”という銘柄を見かけたら購入するほうが宜しい。これは樹齢40年以上のマルサンヌを使ったキュイレロンの特醸ワインである。

 

Domaine Andre Perret (アンドレ・ペレ)

コンドリューで著名だがサン・ジョセフの赤は当地で三本の指に数えられる程の出来栄え。AC表示の他には Vieilles Vignes(古木)があるが、これは70年の樹齢のシラーでこのワインには畏敬さえ覚えよう。これも見かけたら購入は必須の銘柄。

 

Domaine Louis Cheze (ルイ・シェーズ)

このグロウワーはコンドリューよりはサン・ジョセフの赤に特色がある。La Ro-Ree, Cuvee Prestige de Caroline, Cuvee des Anges とあるが、順に葡萄の樹齢が古くなる。しかし、ワインは5〜8年の熟成を待つ事を強いられる造りでいずれも充分にテロワールを実感させてくれる造りである。一種、サン・ジョセフワインの典型であろうか。

 

Domaine Pierre Gaillard (ピエール・ゲイラール)

このドメーヌは多くのクリュを所有するが私はサン・ジョセフのスペシャリストと考えている。なによりシラーの赤は長熟でボディも野太く、逞しい。ルーサンヌの白も造るがやっぱり赤に真骨頂があろうか。

Clos de Cuminaille”は単一畑のシラーだが、10年以上の熟成を必要とするウルトラ級のサン・ジョセフである。これを飲めば以後絶対に、サン・ジョセフのワインは安物、なぞと口が裂けても言えなくなるだろう。残念ながらこの銘柄は日本では全く見ることは出来ない。

 

この他ではDom.Fhilippe Faurie, Dom.Pierre Dumazet, Dom.Du Monteillet, Dom.Francois Villardなどでも秀逸なサン・ジョセフを造る。

 

【サン・ジョセフ南部】

Domaine Jean-Louis Grippat (ジャン・ルイ・グリッパ)

トゥルノンでの名家として知られ、100年以上の樹齢のシラーをも所有する。“Vin de Hospice”はこの100年もののシラーのワインである。残念ながら未だ試した事は無いが、マニア垂涎のワインに違いない。

 

Domaine Pierre Coursodon (ピエール・クルソドン)

やはりトゥルノンで名人芸をワインで示す貴重な存在。“Olivaie”という銘柄が良い。多少のタンニンさえ感じられるが相対的には2〜3年で飲めるコストパフォーマンスでは優れワイン。この畑に隣接してシャプティエ所有のサン・ジョセフがある。

 

この地にはシャプティエやポール・ジャブレも単独の自社畑を所有してそれぞれサン・ジョセフをリリースするが、いずれも及第点のワインで決して失望はしないだろう。しかしそれ以上でもない。シャプティエ(Chapoutier)では“Deschants”と“Les Granits”というサン・ジョセフがあり(各々赤白とある。)ポール・ジャブレ・エネ(Paul Jaboulet Aine)には“Le Grand Pompee)というワインがある。

サン・ジョセフというと我が日本国内で流通するワインは殆どと言ってよいほどネゴシアンものばかりである。これはニュイ・サン・ジョルジョやその他に本拠を置く大手のネゴシアンが当地の無名の生産農家から桶買いしたワインを自社壜詰めして市場に流通するもので、これはあまりに粗悪なワインが多いのが現状である。シラー100%のワインはそれだけでボディもふくらみがあって鑑賞に堪えるものだが、テーブルワインとはいえ安くて粗野なワイン、との印象はいつまでたっても拭えはしない。しかし、ワイン市場で以上に述べたサン・ジョセフの秀でたワイナリーのワインは店頭に殆ど並ぶ事はないのも現状でこれではテロワールを感じるどころかその存在さえも希薄になってしまうだろう。事実、酒屋としてもこれらのワインを仕入れるのは非常な困難が伴う。めぼしいワインはいち早く仕入れるが輸入元のインフォメーションは極めて少ないので困る。いくらレアなサン・ジョセフと言った所でギガルのロティの様なバカ高い価格なぞ有り得ないので本当は私としてもこれらのワインを切望する限りである。最も高価なサン・ジョセフで5000円くらいであろうか。それもオールドヴィンテージの場合である。

 

 

Saint-Joseph

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Saint-Joseph

 

Dom. Yves Cuilleron

Les Pierres Seches

l'Amarybelle

Les Serines 

 

Lyseras

Coteau Saint-Pierre

 

Lombard

 

 

 

 

 

 

 

Dom Andre Perret

 

Vieilles Vignes

 

 

 

Dom Louis Cheze

 

La Ro-Ree,

Cuvee Prestige

De Caroline,

Cuvee desAnges

 

 

Dom Pierre Gaillard

 

 

 

 

Clos de Cuminaille

 

 

 

 

Dom.Fhilippe Faurie,

Dom.Pierre Dumazet

Dom.Du Monteillet,

Dom.Francois Villard

 

 

Jean-Louis Grippat

 

Vin de Hospice

 

 

 

Pierre Coursodon

Olivaie

 

 

 

 

Chapoutier

Deschants

Les Granits

 

Paul Jaboulet Aine

Le Grand Pompee

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コルナス及びサン・ペレ

 

コルナス地区はローヌ河を挟んでヴァランスの対岸に位置し、サン・ジョセフとは地続きの南側に広がるアペラシオン。AC認可の畑は合わせて約70haで生産量は3,000hl内外で、シラー種の赤のみでワインの特徴は色が濃厚、香りも強くてアルコール度も上がり「アタマがクラクラするほど」と紹介されたりもする。一般に長期熟成を必要とするワインが多く、中には20年以上も持ちこたえるワインも有る。此処でも畑によるワインの質の相違があるが、やはり南面する北側の急傾斜地のワインが優れている。ローヌワインフリークが目指すコルナスの造り手はコート・ロティよりも小規模で生産量も僅かだから入手するのは極めて難しい。

サン・ペレ地区はコルナスのさらに南側だがこの地域はAC指定を受けるのは総て白ワイン。しかも主力商品は発泡性(ヴァン・ムスー)ワインである。作付面積は70ha余り、主要品種はルーサンヌとマルサンヌで南仏ワインファンには何とも魅せられる品種の呼び名だが、意外やルーサンヌの方が圧倒的に多い。ボディに厚みを持たせ、シャルドネの切れ味鋭い酸味の発揮は期待できないが、妙なる白い花を想起させるプケと若草を想わせる味わいや樽熟からもたらされるナッティな風味は一種独特。残念ながらサン・ペレのワインをわが国で見かける事は非常に稀である。

やはりコルナスでも小規模ドメーヌが話題の中心であり、この地区を代表するヴィニロンと言える。ローヌでの大規模なネゴシアンであるポール・ジャブレやシャプティエ、ドラスも自社所有の畑を持つがやはり個性的な味わいを演出するのは地元の小さなドメーヌから送り出されるワインに違いない。

コルナスでは御三家と呼ぶに相応しいドメーヌがある。

August Clape (オーギュスト・クラップ)

Noel Verset  (ノエル・ヴェルセ)

Alain Voge  (アラン・ヴォゲ)

である。

August Clape はコルナスでは特別に畏敬の念を置いて試されるべきワインである。たとえどんな年(作柄の良否)でも素晴らしい出来栄えで、飲み頃を迎えるには10年は確実に待たされる。葡萄のエキスだけを前面に出す昨今の新しいローヌと異なり正しい壜熟を経てもたらされるワインの印象は孤高の存在である。この造り手のワインは是非にも試していただきたい。実に多様なストラクチャアとまとまりある凝縮感は飲む者を虜にする。総てコルナス表記のワインだが、“Renaissance”表示のワインはセカンド銘柄。98,99VTはローヌフリーク達が皆狙っているワインと言える。

Noel Verset  もクラップと同様に古典的コルナスを造り続けるドメーヌで一切の葡萄は単にCornas表記のワインとして仕込み、しかもその味わいは当たり年にはスーパーの一言。やはり10〜15年は待ちたいワインで、おそらく入手は極めて困難。仄聞では98〜99VTはウルトラ級のコルナスと聞く。ヘクタールあたりの収穫量を極端に抑えて(一説にはヘクタールあたり27、8ヘクトリットル)いるのがこの味わいの秘密であろう。

Alain Voge  ここはコルナスの他、サン・ペレのワインも手がける。前記の名物ドメーヌと手法が異なるのは3種のキュベを用意する事だ。すなわち、A.C Cornas,Cornas Vieilles Vigne, Cornas Vieilles Fontaines の3種で、通常のキュベは比較的早い飲み頃で楽しめるが最上のヴィエイユ・フォンテーンは数箇所所有するコルナスの畑でも最も樹齢の古い樹から寄り集めてブレンドするワイン。未試飲なのが残念!サン・ペレはマルサンヌ主体の可愛らしいワインをCuvee Boiseeという銘柄で出す。

以上の3箇所のコルナスは決して失望させるようなワインは出さない。又、これらに続くドメーヌとしてはThierry Allemandや Jean Lionet もコルナスの在で古典的(伝統的)手法のワインをリリースしている。サン・ジョセフで紹介したMaurice Courbis もコルナスには自社畑を所有し、数々の単独畑のキュベを出すが中でも“Cuvee Sabarotte"は50年以上の樹齢のシラーから造られる逸品。ローヌのネゴシアンもPaul-Jaboulet Aine ではDom.de Saint-Pierreというキュベを1994年から生産する。未だ樹齢の若いシラーだが年々その酒質は向上しているようだ。Maison Deles は“Chantey Perdrix"という愛らしい名前のキュベを出すがこのワインは3〜4年で飲めるコルナスである。コルナスのワインで近年ワインファンの俎上に登るワインといえばJean-Luc Colomboかもしれない。しかしあえて誤解を恐れずに言えばこのヴィニロンは当地では正に新参者で、コルナスを代表するワインと言うにはいささか憚られるだろう。これは決して彼のワインに対する不当な評価では無い。このグロウワーの手がける“Les Ruchet"や“Louvee”は素晴らしいパフォーマンスのワインである。しかし、前項で述べたコルナスの代表的ドメーヌのワインとは明らかにそのスタイルが異なるのも事実である。私に言わせればコロンボのワインはよりボルドー的なボディで(この事実は彼のワインを蔑むものとは違う)とっつき易さもあるのであろう。しかし、Les Ruchetなんかは素晴らしいワインだ!

コルナスのワインはローヌにおける「忍耐」を最も必要とするワインに違いない。飲み頃ははるか将来、我慢できなければインキーな味のみの乱暴な印象しか飲む者にインパクトを与えないだろう。しかし、一方ではクラップの熟成したワインを見かけたならば直ちに購入して試すべきだ。価格もボルドーやブルゴーニュの名だたる名家のワインと比較すれば驚くほど安いに違いない。しかもその味わいはこれらグラン・ヴァンと遜色ないほどのパフォーマンスを示すのは間違いない。よくコルナスはエルミタージュやロティと比較されるがこれは噴飯ものの記述で良質のコルナスは全く異なった性格のシラーである。

サン・ペレのワインは発泡性のシャンパーニュ製法による白が生産量の7割を占めるが残念ながら本邦にはほとんど入荷しないのが現状である。

 

 

Cornas&Saint Peray

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Cornas

August Clape

Noel Verset 

Alain Voge 

 

August Clape

 

 

 

 

Renaissance

 

 

 

 

Noel Verset 

 

 

 

 

 

 

Alain Voge 

 

Vieilles Vigne,

Vieilles Fontaines

 

 

Saint Peray

Cuvee Boisee

 

Thierry Allemand

Jean Lionet

Maurice Courbis

Cuvee Sabarotte

 

Paul-Jaboulet Aine

Dom.de Saint-Pierre

 

Deles

Chantey Perdrix

 

Jean-Luc Colombo

 

 

 

Les Ruchet

Louvee

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エルミタージュ及びクローズ・エルミタージュ

 

エルミタージュのワインと言えば一般的にはシラー種100%の赤ワインであるが、この個性的なスタイルのワインは本場フランスでも極めて歴史の古い由来を持つワインで、ローヌ地方を代表する味わいのワインと言っても差し支えない名声と評判を長い間保ち続けてきた。その歴史はローマ時代に遡ると言うが、著名なのは17世紀にルイ13世がご贔屓にした事と、近代においてボルドーワインの酒精強化用ワインとして添加された事実であろう。19世紀にはセインツベリーの著書にもErmitageの言葉が見える位だからローヌワインの代名詞としてこの地区のワインは喧伝されたのである。

コート・ロティからサン・ペレまでローヌ河右岸域に分布するが、このエルミタージュとクローズ・エルミタージュは対岸、左岸域に広がる地域で、大きく蛇行するローヌ河の河畔にすり鉢状に展開する葡萄畑は奇観そのものである。このローヌ河を挟んで右岸(トゥルノン)左岸(タン)と市街地がある。エルミタージュのアペラシオン(原産地指定畑)は約130haでその周りを取り囲む様にクローズ・エルミタージュ指定の地域が広がる。こちらは約900haを数え、ローヌ地方最大のアペラシオンである。

 

エルミタージュ

赤ワインは総てシラー種、白もあってこちらはマルサンヌ及びルーサンヌによるのはローヌの一般的な指定である。白ワインの占める割合は約20%内外で意外に多い印象である。シラー種は北部ローヌの独占的な固有種で、色合いの濃い誠にスパイシーな香りと獣香とを備える独特な品種で生産者を選べば個性は万別。ただし、熟成期間を充分に考慮しなければならないのはブルゴーニュの一級品と全く同様である。古来ワインファンを魅了し続けたワインだけに評判の良い生産者は限定される。それはエルミタージュでは河畔南側の急斜面の畑を所有するメーカーが限定される為でもあるが、代表的な畑は以下の通り。

Les Bessards,Le Meal,Les Greffieux,Le Chapelle,Chante Alouette, Les Varognes

これらの畑から単独畑として壜詰する銘柄もあるが、殆どは各生産者でブレンドするワインである。味わいは非常に濃厚で新年度産ワインは誤解されるかもしれないが、鑑賞するには値しないボディを呈する。妙に埃っぽくってタンニンが強い“美味しい飲み物”とはかけ離れた印象を持たれるだろう。しかし、5〜8年の熟成を待てば驚くほどそのスタイルは豹変する。リッチでエレガント、葡萄のエキスを長い余韻で堪能させてくれる誠に類稀なワインなのである。

 

クローズ・エルミタージュ

生産本数ではローヌ北部地域で最大だが、価格と酒質がみあうワインはそう多くは無い。シラー指定なのでどうしてもサン・ジョセフなどと同様安ローヌの代名詞に使われてしまう。中には優れた生産者のワインもあるのだが、これらクローズもの(そう通称する)ではなかなかコストパフォーマンスに優れたワインを見つけ出すのは難しい作業である。指定品種はエルミタージュと全く同様で中にはなんだこれ!と叫びたくなるワインもあるのは事実。近来この地区のワインの質も向上するとは聞くが私自身としてはまだまだなんでないの〜。と多少疑問の目も向けてはいる。恐らくこのエルミタージュ地区は大手のネゴシアンが取り仕切る図式でワイン原料の葡萄でも優良な生産者を独占状態にする為と穿った見方も出来るのだがどうだろうか?優秀なクローズものを見る機会は本当に少ないのである。

エルミタージュ地区で“御三家”と称されるのは以下のドメーヌである。いずれも特色あるワインの品質と一部の熱狂的ファンの多いメーカーで特に著名な銘柄を輩出してエルミタージュワインの話題の中心に存在する。以下、造り手の銘柄別に揚げてみよう。

Dom.Jean-Louis Chave (ジャン-ルイ・シャーブ)

この地方のみならずフランス全土でも最も古い歴史を誇るドメーヌと言えよう。そのワイン造りの歴史は1481年から始まるのである。これだけ歴史に支えられたワインを所有するからにはさぞかし多くの畑のワインを出すか、といえばそうではない。常にシャーブのワインは単一の銘柄しかエルミタージュワインを出さないので有名なのである。だが、1本のエルミタージュワインを送り出すにはシャーブ家が所有する

Pereat,Diogrieres,Les Beaumes,LeMeal, L'Hermite,Bessardsと言った点在する優良な畑の葡萄を注意深くブレンドする作業工程も加味されているのだ。(この事実は意外に知られていない。)以下に述べるシャプティエ等が得意とするシングル・ヴィンヤードのワインとは異なる手法でより良きワインを目指すのが此処の特徴であろう。実はこの手法は現代における最新のワイン造りの手法に大きな影響を与えているのである。

シャーブ家には“Cuvee Cathelin”という秘酒がある。これはマニアの間では垂涎の的となる銘柄だが本質的には非売品のワインでシャーブ家の自家用ワインとして知られる。かの地を訪れたファンやバイヤーが試した事実を喧伝するが、あくまで商用ワインではない。しかし、現実にはオークション等で稀に流通する事もあるのも事実だから、一層飲んでみたいのは皆同様だろう。ちなみにこのカタランは近年では1990、91、95、98年に造られた、と聞く。市場価格も¥50,000は下らない。

 

Chapoutier (シャプティエ)

 

現在の多くのワインファンにとって最も著名で知られているローヌの造り手がこのミシェル・シャプティエかもしれない。実際彼の手がけるローヌワインは実に多くの銘柄を数える。ミシェルが父マックスから名跡を引き継いだのは1988年である。以後、驚く程の速さ彼の造るワインは評判を上げていった。その彼の本拠がタン・エルミタージュなのである。当然、エルミタージュには所有する畑も多く、数多くの銘柄を市場に出すが、最も特徴的な手法は何れも単独の畑の葡萄からワインを仕込む,いわゆるシングル・ヴィンヤードのワインが多い事である。他のメーカーでは一部の例外を除いてシラーをブレンドする手法が一般的だが、シャプティエはあくまで葡萄そのもののテロワールを追及するかの様である。Le Meal, L'Ermite, Le Pavillon などの赤はいずれも畑の名前で、白も同一の名前でリリースする。白ワインで突出した存在なのが、De L'Oree, Chante-Alouette で、マルサンヌ及びルーサンヌ種を絶妙に配合するワインである。尚、Chante-Alouette以外の銘柄はラヴェルに“Ermitage”と記される。(冒頭の“H”が抜けている)これはシャプティエのエルミタージュだけである。

 

Paul Jaboulet Aine(ポール・ジャブレ・エネ)

 

シャプティエと並ぶタン・エルミタージュの大ネゴシアンのポール・ジャブレも実に多くのローヌワインを造り続けている。19世紀中葉から主に英国に向けて輸出したローヌワインは殆どがこのメーカーのワインだった。だからエルミタージュでも随一の所有畑を誇りエルミタージュの約五分の一の区画を所有する。その中でも“La Chapelle”が孤高の存在でこのメーカーの誇りでもあるワインだ。(実はこの畑は単独所有Monopoleではない)実際にはかなりの量と種類のワインを製造するネゴシアンでその各地方のワインも水準以上のものと言えよう。

以上の御三家に続くメーカーとしては

 

Deles Freres(ドラ・フレール)

このメーカーも小規模ながら各地のローヌワインを自社銘柄で出すトゥルノンに本拠を置く著名なメーカーで、“Marquise de Tourrette”銘柄は赤、白とも素晴らしい。

 

Bernard Faurie(ベルナルド・フォーリィ)

僅か1ha余りを所有する小さなドメーヌだがワインは古典的エルミタージュの典型で、生産量も6000本に満たないから入手は困難。1998年には“Le Meal”を出したが、単一畑の珍しいエルミタージュで味わってみたいものである。単一畑ものでは“Les Greffieux”がある。

 

Marc Sorrel(マルク・ソレル)

タン・エルミタージュでは優れた区画を所有する。シラーも古木が多く、これはV.V(ヴィエイユ・ヴィーニュ)として出す。“Le Greal”はDRC(ロマネ・コンティ)の仕込み樽を使う。伝統的な醸造法を守る為飲み頃は優良な作柄で10年は待たなければならない。

 

クローズ・エルミタージュで注目される生産者としては

Alain Graillot 、Dom.Fayolle 、Dom.Colombier Ch.Curson、Dom.des Entrefau 、Dom.de Thalabert

等が揚げられるであろうか。アラン・グライヨでは“La Guiraude”は出色のワイン、ファイヨルでは“Les Pontaix”がミディアムボディでも優れたバランスを示す。コロンビエールは白も優れているが、通常のクローズ銘柄で充分楽しめるワインであろう。タラベールはポール・ジャブレに属するドメーヌで現在では比較的気軽に入手できるクローズものであるが、ワインの質は秀逸で他のクローズものの中ではハイ・パフォーマンスと言えるだろう。

 

前項で揚げたエルミタージュワインは何れも高価なワインになってしまった。ことにジャン-ルイ・シャーヴはコレクター垂涎の品で優良作柄のワインは高騰の一途を辿り留まる所も無い。他ではラ・シャペルも値上がりが顕著だが平年作柄のものは最近では値頃感も出てきた。(上代¥8000程度)シャプティエ各銘柄の今の市場価格は信じられない、の一言で、ちょっと実勢価格からかけ離れている様にも思える。

 

いずれもレアなワインだから致し方ないがそれでも少し高い。この傾向は他の小さなドメーヌのワインにも影響しているようで、マルク・ソレルの通常のキュベにも時として法外な価格が見られる事もある。エルミタージュのワインそのものの特徴はスパイシーで豊潤なコク、赤系統の果実味の味わいと非常に深いルビー色の色調が挙げられるが、なにも特定のメーカーのワインにのみ見られる事ではないので、ローヌに詳しいショップから充分に説明を受けてお買い得をお買い求められた方が宜しい。近年、このタン・エルミタージュ地区最大の協同組合が日本国内に猛烈なワインのプロモーションを実施している。酒質は全般的に平均ラインだが、惜しい事にワインの味にばらつきもある。少し評価は待った方が賢明であろう。

 

北ローヌ地方の著名なワイン一般に言える事だが飲み頃には殊更に注意が必要である。赤でもエルミタージュでは新年度産を試すのにはかなり勇気が必要だし、マルサンヌの白に至っては最低でも5年は待たなくてはならない。もし忍耐の2文字を忘れる事があれば失望感のみのシロモノに成り下がっているワインを味わうだけだ。どうしてもリリースしたての南仏白を味わいたいのであればもっと南の土地のワインを飲んだ方がより好ましい感想を持たれるであろう。熟成の時に寛容であれば、シャルドネとは又別世界のストラクチャアを持つ類稀なワインを実感出来るだろう。

 

 

Hermitage

Crozes-Hermitage

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Hermitage

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Crozes-Hermitage

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Jean-Louis Chave

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Cuvee Cathelin

 

 

 

 

 

 

 

 

Chapoutier

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Ermitage

Le Meal

L'Ermite

Le Pavillon

De L'Oree

Chante-Alouette

 

 

Paul Jaboulet Aine

 

 

 

 

 

 

La Chapelle

 

 

 

 

 

Deles Freres

 

Marquise de Tourrette

 

 

Bernard Faurie

 

Le Meal

Les Greffieux

 

 

 

Marc Sorrel

 

 

Le Greal

 

 

 

 

Alain Graillot 

La Guiraude

Dom.Fayolle 

Les Pontaix

Dom.Colombier

Ch.Curson

Dom.des Entrefau 

Dom.de Thalabert

 

 

 

 

 

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